【タイ】12月のCPIは0.8%低下、3カ月連続マイナス

【亜州ビジネス編集部】

商務省が発表した2023年12月の消費者物価指数(CPI)上昇率は、前年同月比でマイナス0.8%だった。前年同月を下回るのは3カ月連続で、前月(マイナス0.4%)から落ち込みが加速。政府の価格抑制策で電気料金や軽油価格が抑えられたほか、生産が増えた豚肉や野菜が値下がりした。23年の年間上昇率は前年比でプラス1.2%と22年(プラス3.2%)を下回り、2年ぶりの低さだった。

12月は品目別で、電力を含む住居(マイナス0.7%)が引き続きマイナスだったほか、車両用燃料(マイナス5.6%)の落ち込みが加速した。食品・非アルコール飲料(マイナス0.6%)は2カ月ぶりのマイナスに転じ、うち生鮮食品(マイナス2.3%)などが前年を割り込んだ。振れ幅の大きいエネルギーと生鮮食品を除くコア指数(プラス0.6%)は、前月から横ばいだった。

同省は24年も低水準での推移が続くと予測。1月については4カ月連続のマイナスになるとみており、政府の価格抑制策の効果や原油価格の下落、エルニーニョによる農作物の被害の減少などが価格を押し下げる要因になるとの見方を示した。24年の年間のCPI上昇率予測はマイナス0.3~プラス1.7%とし、前月から据え置いた。


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