【亜州ビジネス編集部】
運輸省陸運局の集計によると、2023年の電気自動車(EV、7人乗り以下の乗用車のみ集計)の国内新車登録台数は7万5690台だった。前年の7.9倍に拡大。ブランド別では、本格参入した中国EV最大手の比亜迪(BYD)が3万467台でシェア40.3%の首位だった。
政府のEV振興策導入を受けて中国ブランドの進出が相次ぎ、普及が拡大した。
ブランド別登録台数の2位以下
◆中国・合衆新能源汽車の「ナタ汽車(NETA)」=1万2777台
◆中国・上海汽車の「MG」=1万2462台
◆米テスラ=8206台
◆中国・長城汽車の「欧拉(オーラ)」=6746台
◆スウェーデンのボルボ=1707台
◆独BMW=1399台
◆中国・上汽通用五菱汽車(SGMW)=491台
◆中国・北京宏瑞汽車科技の「ボルト・シティーEV」(中国名「小虎」)=405台
◆独ポルシェ=243台――などが続いた。
12月のEV新車登録台数は9133台。ブランド別では◆BYD=4062台◆ナタ汽車=1398台◆MG=1180台◆テスラ=1028台◆欧拉=953台――の順に多かった。BYDは6カ月連続で首位だった。
BYDは22年11月にタイの乗用車市場に参入し、小型スポーツ多目的車(SUV)タイプのEV「ATTO3(元プラス)」を発売した。23年7月には小型EV「ドルフィン(海豚)」の納車を開始。9月末にはEVのセダン「シール(海豹)」を発売した。一方、ナタ汽車は22年8月に小型SUVの「ナタV」を発表してタイ市場に参入した。