【亜州ビジネス編集部】
KDDIは15日、現地子会社を通じてマニラ首都圏の地下鉄開発事業に参画すると発表した。地下鉄の通信インフラ構築、改札機と券売機の設置などを請け負う。同路線は首都圏北部のバレンズエラ市と同南部のパラニャーケ市を結ぶフィリピン初の地下鉄事業で、2029年度の完成が予定されている。
子会社のKDDIフィリピンが、交通システムを提供する仏タレスから受注した。受注額は非公表。KDDIは、イーストバレンズエラ駅からニノイ・アキノ国際空港(NAIA)ターミナル3駅までの15駅と、車両基地、管制センターの全長約30キロメートルの範囲を担当する。
同路線は円借款で整備される。首都圏を南北に結ぶもので、総延長36キロメートルの区間に17駅を整備。25年に先行区間3駅の開業が見込まれている。