【亜州ビジネス編集部】
フィリピン自動車工業会(CAMPI)とトラック製造者協会(TMA)が集計した2023年の新車販売台数は、前年比21.9%増の42万9807台だった。前年超えは3年連続で、これまで過去最多だった17年(42万5673台)の記録を更新。国内消費が拡大する中、年間を通して販売が伸び、12月の販売台数は6年ぶりの高水準となった。18日付各紙が伝えた。
年間販売台数はCAMPIが目標とした42万3000台も上回った。ロンメル・グティエレス会長は、需要が高く、各ブランドで供給が改善したことなどが販売増の要因になったと指摘。24年も国内経済の拡大や各社の新モデル投入、電動化の進展などを背景に過去最高の更新に期待できると述べた。
23年の車種別販売は、乗用車が27.2%増の10万9264台、商用車が20.2%増の32万543台。商用車のうち主力のスポーツ多目的車(SUV)を含む小型商用車(LCV)は18.3%増の24万8148台だった。ブランド別では首位トヨタが14.9%増の20万31台でシェア46.5%を獲得。2位は三菱自動車が47.3%増の7万8371台で続き、3位の米フォードは26.8%増の3万1320台だった。
12月の販売台数は前年同月比5.1%増の3万9153台だった。内訳は乗用車が11.4%増の9599台、商用車が3.2%増の2万9554台。全体の販売台数と商用車の販売台数は17年12月以来、6年ぶりの高水準だった。