【亜州ビジネス編集部】
財務省は24日、2024年の国内総生産(GDP)成長率予測を前年比2.3~3.3%(平均2.8%)と発表した。輸出や民間消費の回復などが追い風となり、23年(推定1.8%)から成長が加速すると見込む。一方、海外の地政学的リスクなどを注視する必要があると指摘した。
物品輸出額(米ドル建て)は4.2%増と予測。輸出先国の経済成長などを背景に、世界需要が拡大傾向にあるとみている。インフレ率は1.0%となり、前年の1.2%から減速する見通し。
外国人観光客数は19.5%増の3350万人と予測した。中国人とマレーシア人が牽引するとみている。外国人による観光収入は23.6%増の1兆4800億バーツを見込む。
23年のGDP成長率は1.8%となり、22年(2.6%)から減速したと推定。観光業の回復で内需が拡大する一方、輸出先国の景気減速で輸出額が1.5%減と落ち込んだとみている。23年のGDP成長率については、国家経済社会開発委員会(NESDC)が2月半ばに速報値を発表する。