【アセアン】1月の東南ア製造業景況感、5カ月ぶり“景気拡大”

【亜州ビジネス編集部】

米S&Pグローバルが1日発表した東南アジア諸国連合(ASEAN)の2024年1月の製造業購買担当者景気指数(PMI)は50.3となり、前月の49.7から上昇した。景気拡大と悪化の分かれ目である50を上回るのは5カ月ぶり。生産高の伸びが加速した。

生産高は28カ月連続で拡大。拡大ペースは23年8月以降で最も高水準だった。新規受注は輸出を中心に引き続き減少したものの、落ち込みが緩和。雇用は横ばいだった。

国別では7カ国のうちシンガポールなど4カ国でPMIが50を上回った。前月と同じくインドネシア(52.9)が国別で最も高く、生産高、新規受注とも伸びが加速。インフレ圧力の緩和もあって好調が続いている。ベトナム(50.3)は5カ月ぶりに50超を回復。輸出も含む新規受注が3カ月ぶりに拡大に転じ、生産高も増加した。ただ、販売価格の低下や雇用の悪化、納期の遅れなど、マイナス要因も残る。

タイ(46.7)は依然として50を下回るものの、前月からは改善。新規受注の落ち込みが続く中でも生産高が拡大した。ただ、受注残が減っており、企業の間で雇用や調達を減らす動きが出ている。マレーシア(49.0)は生産高・新規受注の落ち込みが緩和した。


亜州ビジネスASEAN
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