【タイ】1月の建材価格1.0%低下、鉄鋼は3.3%低下

【亜州ビジネス編集部】

商務省の発表によると、2024年1月の国内建材価格指数の上昇率は前年同月比でマイナス1.0%だった。マイナスは3カ月連続。下げ幅は前月(マイナス0.4%)から拡大した。鉄・鉄鋼製品(マイナス3.3%)の落ち込みが前月(マイナス2.8%)から拡大し、全体を押し下げた。

全9品目のうちマイナスは3品目のみだった。鉄・鉄鋼製品は指数の構成比が29.3%と高く、全体に与える影響が大きい。

他の8品目の上昇率

◆木材・木製品=5.0%

◆セメント=0.6%

◆コンクリート製品=1.2%

◆タイル=0.1%◆塗料=3.0%

◆衛生陶器=マイナス3.0%

◆電気設備・配管=0.8%

◆その他=マイナス4.8%

前月から伸びが減速したのは木材・木製品、タイル、電気設備・配管の3品目で、セメント、コンクリート製品、塗料の3品目は横ばい。衛生陶器は下げ幅が縮小し、「その他」は下げ幅が拡大した。

同省は2月の建材価格について、小幅な上昇傾向にあるとの見方を示した。観光回復に伴うホテルの改装などで、建材の需要が拡大すると予測。地政学的リスクに起因するエネルギー価格の上昇も建材価格を押し上げる要因になるとみている。


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