【インドネシア】ハウス食品、家庭用カレールウの販売開始

【亜州ビジネス編集部】

ハウス食品グループ本社は15日、インドネシアで家庭用カレールウの販売を今月に開始したと発表した。2022年に設立した合弁会社ササ・ハウスフーズ・インドネシアが販売を手掛け、32年に売上高70億円を目指す。今後も増加が見込まれる中間層世帯の需要を取り込み、日本式カレー市場の開拓を図る。

カレールウ「ササハウス・カリジュパン」を同国専用に開発した。イスラムの戒律に沿っていることを示すハラル認証を取得している。風味は「オリジナル」と「プダス(インドネシア語でスパイシーの意味)」の2種類で、内容量は3種類。最小の20グラム製品(1~2人前)は店頭想定価格を3000ルピア(約30円)と手頃な価格設定にし、主に伝統小売市場での販売を想定する。40グラム(3~4人前)は9500ルピア、80グラム(6~8人前)は1万7000ルピアで、いずれも近代的小売店(モダントレード)向けに出荷する。

ハウス食品は、日本、中国に次ぐ市場として東南アジアでカレー事業の拡大を進めている。特にインドネシアは家庭内食比率が高いことに加えて、都市部の共働きや核家族世帯の増加により、加工食品市場のさらなる拡大が見込まれている。東南アジアでは、ベトナムでも家庭用カレールウを販売している。


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