【亜州ビジネス編集部】
韓国系LG電子(タイランド)は、2024年の国内家庭用エアコン市場が343億バーツ規模となり、前年比20%成長するとの予測を明らかにした。例年以上の猛暑や電気代の上昇を追い風に、買い替え需要に期待できるとしている。また、世帯普及率が約34%にとどまっており、特に地方で成長の余地が大きいと見込む。16日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
同社はエアコンの売上高目標を30%増の26億バーツに設定した。他社との競争が激化するとみて、販促に2億バーツを投じる計画。買い替えキャンペーンの実施や、省エネ型の新製品の投入などで、市場シェアを7.5%に引き上げ、5位入りを目指す。23年はシェア5.7%で8位だった。同社は東部ラヨン県の工場でエアコンを生産し、国内外に供給している。年産能力は約200万台。
同社のエアコンなど家電4部門の24年の売上高合計は10%増の135億バーツに拡大する見通し。部門別の売上比率は、洗濯機が42%、テレビが33%、エアコンが13%、冷蔵庫が12%とみている。市場シェアは、洗濯機が首位、テレビが1~2位、冷蔵庫が3~4位を見込む。