【亜州ビジネス編集部】
岩谷産業は2月29日、タイとインドネシアで空調用のフロンなど冷媒の改修・再生事業に参入したと発表した。タイに冷媒充填工場を新設するとともに、インドネシアのガス充填設備を増強した。東南アジアではこれまで冷媒の輸入・販売事業を展開してきたが、環境意識の高まりを背景に回収や再生まで事業を広げる。
タイでは、バンコクに構える既存の産業ガス供給拠点に工場を新設。インドネシアでは、西ジャワ州カラワン県の工場の既存設備を増強し、新たに冷媒の回収・再生事業を開始する。冷媒再生品の年産能力はタイが150トン、インドネシアが300トンで、いずれも今年1月に稼働を開始した。空調や自動車のメーカーから冷媒を回収し、不純物を除去するなど再生してメーカーに供給する。
タイは東南アジアで最大の冷媒市場で、インドネシアも人口増加で需要拡大が見込まれるという。