【亜州ビジネス編集部】
インドネシア自動車製造業者協会(ガイキンド)によると、2024年2月の国内新車販売台数は前年同月比18.8%減の7万657台だった。前年割れは8カ月連続。23年12月以降は2割前後の落ち込みが続いている。
車種別の販売台数は乗用車が11.5%減、商用車が38.7%減と、そろって2桁のマイナス。ただ、共に前月からは下げ幅が縮小した。
ブランド別では主要メーカーの多くで落ち込み
首位トヨタが13.9%減の2万3525台
2位ダイハツが7.2%減の1万5088台
3位ホンダが36.8%減の9081台
一方、23年9月に現地生産を開始した中国・奇瑞汽車(チェリー)は3.8倍の431台と、前月に続く大幅増。新発売の電気自動車(EV)「オモダE5」が273台で、販売全体の6割を占めた。
全体の生産台数は20.0%減の9万8715台と、7カ月連続の前年割れ。
EVの生産
◆中国・上汽通用五菱(SGMW)の「ビンゴ」が1581台、「エアev」が230台
◆三菱自動車が新たに生産を開始した「L100」が14台
◆韓国・現代自動車の「アイオニック5」が500台
◆奇瑞の「オモダE5」が273台
◆中国MGの「MG4 EV」が63台、「MG ZS EV」が103台
2月の全体の完成車輸出台数は24.5%減の3万4786台。最大のトヨタが2.7%減の1万1723台に落ち込むなど大半のメーカーが前年割れだった。一方、現代自は23.4%増の4465台と大きく伸びた。
1~2月は販売台数が前年同期比22.6%減の14万274台、生産台数が20.0%減の20万4921台だった。