【亜州ビジネス編集部】
「ナタ汽車(NETA)」ブランドの電気自動車(EV)を手掛ける中国の合衆新能源汽車の現地法人、ナタオート(タイランド)は、バンコク東郊の新工場でEVの量産を開始したと発表した。まず小型スポーツ多目的車(SUV)の新モデル「ナタV2」を生産する。ナタ車初の海外工場で、右ハンドル車の輸出拠点として東南アジアなどに車両を供給する。
工場では昨年11月末にラインオフの式典を開催していた。年産能力は2万台。提携先の地場系バンチャン・ゼネラル・アセンブリー(BGAC)を通じて、バンチャン工業団地内に新設した。
「ナタV2」は、タイで2022年に発売した「ナタV」のマイナーチェンジモデルで、今月27日開幕の自動車展示・販売会「第45回バンコク国際モーターショー」で正式発表する予定。来月に納車を開始する。
ナタ汽車は22年のタイ市場参入を皮切りに、東南アジア進出を加速。インドネシアとマレーシアでも現地企業への委託で近く組立生産を開始する。