【亜州ビジネス編集部】
通信キャリア最大手の中国移動(チャイナ・モバイル)は20日引け後、今年2月の営業実績を発表し、第5世代(5G)携帯通信の加入件数(IoTユーザーを除く)が1127万3000件の純増だったと報告した。5G加入総数は8億78万5000件となり、大台乗せを達成している。
携帯全体では、51万件の純減(前月は57万6000件の純増)。加入総数は9億9106万6000件で推移している。
このほか、ブロードバンド契約は151万4000件の純増(前月は261万3000件の純増)。加入総数は3億237万3000件に増えた。
中国移動は2016年、同業の中国電信(チャイナ・テレコム)、中国聯通(チャイナ・ユニコム)に遅れてブロードバンド市場に参入。その後急速に契約数を伸ばし、同年10月には中国聯通を追い抜いた。18年9月には、契約数で中国電信も上回っている。
中国移動は国内携帯シェアが5割超に達し、通信業界で同業他社を圧倒。契約ユーザー数は9億人超と、世界最多を誇る。09年1月に国産規格(TD-SCDMA)の3G免許、13年12月にTD-LTE規格の4G免許を取得した。19年6月には、同業2社と同じタイミングで5G免許を獲得。5G分野では、NTTドコモ、韓国KTなどと協力関係にある。