【亜州ビジネス編集部】
中国で人工知能(AI)関連の産業規模が拡大するに伴い、同分野の人材不足が顕在化している。同国のシンクタンク「脈脈高聘人才智庫」の最新リポートによると、2023年1~8月にかけて、国内AI関連人材の求人10人に対して、応募者は3.9人という状況だった。22年通年の同6.3人に比べて減少している。中国青年報が16日付で伝えた。
別のリポートでは、中国のAI人材需要が2030年に22年の6倍に拡大。400万人の不足が生じると予想した。一層の市場拡大に向けて、関連人材の育成が急務となっている状況だ。
こうした中、人工知能(AI)ソリューションの北京曠視科技(メグビー・テクノロジー)は人材確保のため、AI研究所を設立。世界各地の有名大学などから中華系の優秀な研究者500人余りを招聘した。また国内の大学など高等教育機関では、AI関連の人材育成ができる教員を増やす取り組みが進んでいる。