【亜州ビジネス編集部】
大手財閥TCCグループ傘下の小売り大手ビッグCスーパーセンターは、中国本土に進出する計画を明らかにした。昨年進出した香港に隣接する広東省で年内に中国1号店を開設する。長期的に潜在力が大きいとみて、事業拡大を図る。24日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。
中国1号店は、大型百貨店内に入居する小規模な店舗とする計画。消費者の反応を見てから次の事業計画を策定する。
同社は一方、インドへの進出も検討している。現地パートナーと交渉を進めており、まずタイ産の商品を販売し、消費者の反応を見てから事業計画を練る方針。タイにとって中国とインドはともに重要な観光客グループとなっており、多くの観光客にタイ産の商品が気に入られていることから、両国を進出先に選んだという。
ビッグCはタイとカンボジア、ラオスで約2000店を展開する。昨年9月末に香港に進出。タイ産の商品を販売する香港のスーパーマーケット「阿布泰(アバウタイ)」を買収し、店舗名を「ビッグC」ブランドに変更した。なお、ベトナムのビッグCはタイ流通大手セントラル・グループが運営している。