【タイ】PCB事業の投資恩典対象を拡大、供給網構築を支援

【亜州ビジネス編集部】

タイ投資委員会(BOI)は3月28日の会議で、プリント基板(PCB)事業に対する投資恩典の対象に部品製造や関連サービスを加えることを決めた。関連事業全体に対象を広げ、PCB業界のサプライチェーン(供給網)構築を後押しする。

ラミネート加工や穴あけ加工、めっき、配線といったPCB製造支援事業については、投資額10億バーツ(約41億5000万円)以上の事業を対象に、法人税の3年間免除などの恩典を与える。銅張積層板(CCL)やフレキシブル銅張積層板(FCCL)といったPCBの重要材料の製造事業については、投資額15億バーツ未満の場合に法人税を5年間、15億バーツ以上の場合に8年間免除する。また、ドライフィルムなど重要材料以外の材料の製造事業には税制以外の優遇措置を適用する。

米中対立を背景に、タイでは足元で台湾や中国のPCB関連企業の進出が加速している。BOIは2023年、台湾や中国、日本などの約40社によるPCB事業への投資を認可。認可総額は26億6000万米ドルに上った。


亜州ビジネスASEAN
https://ashu-aseanstatistics.com/

この記事をSNSでシェア!


一番上へ戻る