【亜州ビジネス編集部】
東南アジア諸国連合(ASEAN)各国の自動車業界団体が加盟するアセアン自動車連盟(AAF)の集計によると、2024年2月の域内6カ国の自動車生産台数は、前年同月比15.6%減の31万7059台だった。前年割れは7カ月連続。最大生産国のタイと2番目のインドネシアで引き続き国内販売が低迷し、生産も落ち込みが続いている。また、旧正月連休のズレの影響でベトナムの生産台数が4割減少した。
タイの生産台数は19.3%減の13万3690台。国内向け生産が33.0%減と大きく落ち込んだ。自動車ローンの与信厳格化などで1トンピックアップトラックの国内販売が低迷している。また、2月は電気自動車(EV)補助金制度の移行期となり、乗用車販売も2割減と10カ月ぶりに前年を割り込んだ。
インドネシアもタイと同様に生産販売で引き続き2桁のマイナス。特に商用車が不振で、生産販売とも足元で4割前後の落ち込みが続いている。ベトナムは旧正月連休のズレで前年より営業日が少なく、生産販売とも2割を超える落ち込みとなった。前月は共に2ケタ増だった。
マレーシアも旧正月休みの影響はあったものの、生産が2.8%増、販売が1.1%減と大きな変動はなかった。フィリピンは国内販売の好調が続いており、生産販売とも2割の増加。販売台数は24カ月連続のプラスとなった。