【亜州ビジネス編集部】
NIPPON EXPRESSホールディングス(NXHD)は17日、シンガポールで交通分析・運行システムの開発を手掛ける新興企業スワット・モビリティーに出資すると発表。スワットの人工知能(AI)技術を活用して、新サービス開発や配車業務のデジタル化に取り組む。
スワットが開発した運行最適化システムを自社グループの国内外の拠点で活用し、配車業務のデジタル化に向けた検証を行う。検証で蓄積した輸送実績データを活用し、新サービスの開発にも取り組む。
第三者割当増資の一部を引き受けた形で、このほか投資ファンドの東京大学エッジキャピタルパートナーズ、NEC、中部電力も出資した。スワットによると、調達資金は日本法人の体制強化などに充てる。調達額は非公表。
スワットは2015年設立で、増資前の資本金は2874万シンガポールドル(約32億6000万円)。最少の車両台数で人やモノの効率的なルートを自動作成するAI技術を独自開発し、物流配送の最適化システムや路線バスの交通分析システムを日本など9カ国で提供している。