【亜州ビジネス編集部】
食品卸の三菱食品(本社:東京都文京区)は19日、ベトナムで輸入食品専門小売店を展開するホームファーム・ホールディング(本社:ハノイ市)に450億ドン(約2億9000万円)を出資したと発表。店舗拡大を目的に実施した第三者割当増資を引き受けた。ホームファームの店舗網を活用して、日本産食品の試験販売などを行うことで現地消費者の購買データを分析し、日本食の現地展開や商品開発に取り組む。
ホームファームは調達資金を新規出店の関連費用のほか、システム関連投資、既存店舗・配送センターの改修費用などに充てる。三菱食品は、既に飲料製品や調味料などを輸出してホームファームでの販売を開始しており、今後は新業態の試験展開なども予定する。
ホームファームは2017年設立。冷凍牛肉や生鮮サーモンを中心に輸入食品を販売する小売店を国内全土に展開し、今年3月末時点の店舗数は161店。