【亜州ビジネス編集部】
タイ国トヨタ自動車(TMT)の4月30日発表によると、2024年3月の国内新車販売台数は前年同月比29.8%減の5万6099台。前年同月を下回るのは10カ月連続となる。自動車ローンの与信厳格化などで1トンピックアップトラックの大幅減が続いている。また、年初まで好調だった電気自動車(EV)販売も補助金制度の変更に伴い前月と同様に大きく落ち込んだ。
車種別の販売は、1トンピックが45.5%減と、15カ月連続の前年割れ。23年9月以降は減少幅が40%前後で推移している。乗用車は25.1%減で2カ月連続のマイナス。
一方、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は12.4%増の1万1387台で、トヨタやホンダが販売を伸ばした。EVの販売台数は25.6%減の5167台となり、新車販売に占める割合は9.2%。1月に補助金減額前の駆け込み需要で販売を大きく伸ばしたが、足元で失速している。
メーカー別の販売では、EVを中心とする中国系9社のシェアが9.2%に低下。EV最大手の比亜迪(BYD)は販売が半減した。日系9社は全社が2桁減で、合計の販売台数が28.9%減少したものの、シェアは前年同月を1.1ポイント上回って80.5%に上昇した。
1~3月の全体の販売台数は前年同期比24.6%減の16万3756台。乗用車が15.4%減、1トンピックが44.4%減だった。