【亜州ビジネス編集部】
オンライン中古車販売のインド系カーズ24(タイランド)は7日、事業を停止すると発表。タイ進出後に赤字が続いており、先月下旬から実店舗の閉鎖を進めていた。約300人の従業員は全て解雇する。従業員の再就職を全面的に支援しつつ、在庫がなくなるまで販売を続けるとしている。8日付プラチャーチャート・トゥラキットなどが伝えた。
親会社のカーズ24サービシズは2015年創業。タイには21年に進出し、現地事業の業績は22年に売上高4億8790万バーツ、最終赤字130万バーツ、23年に売上高17億470万バーツ、最終赤字9億4000万バーツだった。ローンの不払いで差し押さえられた自動車が中古車市場に大量に流入し、相場が低下したことや、中古車を安く仕入れるノウハウが不足していたことなどで、経営が行き詰まったとみられている。
昨年にはインドネシアとサウジアラビアからも撤退していた。残る事業拠点はインドとアラブ首長国連邦(UAE)、豪州の3カ国。