【タイ】三菱自と国営石油、EV事業で協業検討

【亜州ビジネス編集部】

三菱自動車と国営石油PTTは8日、タイでの電気自動車(EV)事業で協業を検討すると発表。PTTはEV工場を建設中で、電池生産やEV販売・レンタルなどの関連事業も幅広く手掛ける。両社は生産、販売、輸出、関連サービスについて提携関係の構築を目指す。

三菱自の現地法人ミツビシ・モーターズ・タイランド(MMTh)と、PTTのEV事業子会社アルン・プラスを含む4社で基本合意書(LOI)を7日に交わした。EVエコシステム(生態系)構想を掲げるPTTと、電動車戦略を推進する三菱自動車の協力により、EVモビリティーサービスなども含む各種事業で提携の機会を探る。

アルンは台湾の鴻海(ホンハイ)精密工業と合弁を組み、東部チョンブリー県で2022年にEV工場を着工。今年中にも稼働を開始する。鴻海が開発した車台などのプラットフォーム「MIH」を使用し、他の自動車メーカーからの受託で生産する。

三菱自はタイで、軽商用EVを使った輸送業務の実証実験などを行うなど、EV導入に向けた検討を進めてきた。東南アジアではインドネシアで昨年末に軽商用EV「ミニキャブEV(現地名L100 EV)」の現地生産を開始し、今年2月に販売を開始している。


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