【亜州ビジネス編集部】
中国汽車工業協会(CAAM)は11日、今年4月の新車販売台数が前年同月比9.3%増の235万9000台に伸びたと発表。プラス成長は2カ月連続で、生産台数も12.8%増の240万6000台に拡大した。前月比では販売が12.5%減、生産が10.5%減で推移している。
新エネルギー自動車(NEV)販売と輸出の好調が前年同月比での伸びをけん引。CAAMによると、足元で国内販売の伸びは輸出を下回る状況となっており、一段の内需刺激が必要となっている。商務部など関連当局は先ごろ、乗用車「以旧換新(買い替え)」促進策の実施細則を発表した。期間は4月24日から12月31日までで、補助額は1台当たり最大1万人民元(約21万円)に設定された。
1~4月の累計では、全体の販売台数が前年同期比10.2%増の907万9000台。生産台数は7.9%増の901万2000台に伸びている。
車種別のデータでは、乗用車の4月販売台数が前年同月比10.5%増の200万1000台(前月比10.5%減)。生産台数は15.2%増の204万8000台(同9.0%減)だった。商用車は販売台数が2.8%増の35万7000台(同22.0%減)、生産台数が0.8%増の35万8000台(同18.3%減)で推移している。
全体のうち、NEVの4月販売台数は前年同月比33.5%増の85万台。新車販売に占める比率は36.0%に拡大した(前月は32.8%)。生産台数は35.9%増の87万台。1~4月の累計では、販売が前年同期比32.3%増の294万台、生産が30.3%増の298万5000台。新車販売に占める比率は32.4%だった。
一方、完成車の4月輸出台数は、前年同月比34.0%増の50万4000台。2カ月連続で過去最多を更新した。前月比では0.4%増。車種別では、乗用車が前年同月比35.9%増の42万9000台、商用車が24.0%増の7万4000台。また、NEV輸出は13.3%増の11万4000台だった。1~4月累計の完成車輸出は、前年同期比33.4%増の182万7000台。NEV輸出は20.8%増の42万1000台に拡大した。