【亜州ビジネス編集部】
三越伊勢丹ホールディングス(HD)は14日、2024年度中にバンコク都心に高級スーパーマーケットを出店すると発表。地場大手財閥が開発中の大型複合施設「ワン・バンコク」に出店する。同複合施設のオフィス開発・運営にも参画する計画で、小売りとオフィス開発を組み合わせた事業を展開し、業容を拡大する。
日本の「デパ地下」をイメージした4600㎡の店舗を設ける。フィリピンで昨年7月に本格開業した野村不動産などと合弁の複合開発事業と合わせ、長期的に累計100億円規模の利益を見込むとしている。
ワン・バンコクはルンピニ公園の隣接地16万7000㎡で大手財閥TCCグループが開発中。5棟のオフィルビルや5つの高級ホテル、3棟の高級住宅、商業施設、芸術文化施設などで構成され、商業施設の一部は今年末に開業する。全体の完成は26年以降とされる。
三越伊勢丹はバンコクで、1992~2020年に百貨店「バンコク伊勢丹」を運営していたが、近隣商業施設との競争が激化する中で撤退していた。