【亜州ビジネス編集部】
債務者の信用情報を収集・提供する国家信用報告機関(NCB)のデータによると、2024年第1四半期末の家計債務残高は前年同期末比2.9%増の13兆6438億バーツだった。種類別では、全体の37%を占める住宅ローンが3.8%増加した、他方19%を占める自動車ローンは1.5%減少。14日付バンコクポストなどが伝えた。
口座数は1.2%増の8441万口座。全体の37%を占めるクレジットカード口座が1.5%増と牽引。4%を占める住宅ローン口座は1.0%減、8%を占める自動車ローン口座は2.0%減だった。
90日以上延滞している不良債権(NPL)の残高は14.9%増の1兆935億バーツ。種類別では、自動車ローンが32.0%増の2387億バーツ、住宅ローンが18.2%増の1991億バーツとなり、増加傾向が続いている。
一方、30~89日延滞している要注意債権(SML)は7.3%増の6444億バーツ。種類別では、自動車ローンが7.1%増の2046億バーツ、住宅ローンが15.0%増の1866億バーツだった。金融機関は不良債権化のリスクを防ぐため、自動車ローンなどの与信を厳格化しており、国内新車販売の低迷の要因となっている。