【亜州ビジネス編集部】
ホテルオークラは23日、大手財閥TCCグループ傘下でホテル・商業施設開発などを手掛けるアセットワールド(AWC)と組み、バンコクのチャオプラヤー川で今年12月からクルーズ船を運航すると発表。このほど包括的提携に関する基本合意書を交わし、ホテル事業でも提携を強化する。
バンコク郊外の造船所で21日にクルーズ船の起工式を行った。川岸にあるAWCの屋外型商業施設「アジアティーク・ザ・リバー・フロント」に乗客専用のラウンジを設けて運航。「オークラクルーズ」として、ホテルオークラが鉄板焼きや懐石料理などのサービスを提供する。
一方、ホテル事業の協力では、北部チェンマイ市にあるAWCの複合施設で2028年に北部初となるオークラブランドのホテルを開業する計画。30年までに同市やバンコクなどで計500室以上のホテルのオープンを目指す。
ホテルオークラは現在、TCCが所有するバンコク都心の複合ビル「パーク・ベンチャーズ・エコプレックス」で高級ホテル「オークラプレステージバンコク」(客室数240)を運営している。