【亜州ビジネス編集部】
発電大手ファースト・ジェン(FGEN)は22日、ルソン島のバタンガス州で手掛ける液化天然ガス(LNG)受入基地事業で、事業会社の株式20%を東京ガスに売却する契約を交わしたと発表した。両社は東京ガスによる20%出資について2018年に合意し、基地の共同開発を進めてきた。基地は昨年に試験運転を開始している。
このほど株主間契約(SHA)と株式引受契約(SSA)を交わした。FGENが全額出資しているFGEN・LNGに東京ガスが20%を出資し、基地を共同で所有・運営する。
基地は浮体式貯蔵気化設備(FSRU)を使用して海上に設置。LNG貯蔵能力は16万2400立方メートルで、FGENが近隣で操業するガス火力発電所に燃料を供給する。発電所の総出力は2000メガワット(MW)に上り、国内の電力需要の2割を賄う。