【タイ】4月の自動車生産10.5万台、2年8カ月ぶり低水準

【亜州ビジネス編集部】

タイ工業連盟(FTI)の23日発表によると、2024年4月の国内自動車生産台数は前年同月比11.0%減の10万4667台。前年同月を下回るのは9カ月連続。大型連休があったこともあり、台数は21年8月以来、2年8カ月ぶりの少なさだった。1トンピックアップトラックの国内販売不振などで国内販売向け生産の大幅減が続いている。輸出向けは3カ月ぶりに前年同月を上回った。

国内向け生産は34.2%減少。4月の国内新車販売台数は約21%減で、特にピックアップが4割近く落ち込んだ。自動車ローンの与信厳格化に加え、新年度政府予算の成立が遅れたことも影響している。

輸出向け生産は5.9%増で、乗用車、ピックアップとも前年同月を上回った。ただ完成車(CBU)の輸出台数は12.2%減の7万160台と、2カ月連続のマイナスだった。乗用車のハイブリッド車(HV)の輸出台数は2501台と、前年同月の3.6倍に増えた。

乗用EVの生産台数は644台となり、前月の4分の1に縮小した。1月に中国・長城汽車、3月に同ナタ汽車(NETA)と同MGが本格生産を開始している。

1~4月の全体の生産台数は前年同期比17.1%減の51万8790台。国内向け生産が35.7%減、輸出向け生産が2.9%減とそろって落ち込んだ。同連盟は1月下旬、24年の年間生産台数が3.2%増の190万台に拡大するとの予測を発表している。

バイク生産4%減

同連盟によると、4月の国内バイク生産台数は前年同月比4.4%減の16万1912台だった。内訳は、CBUが2.9%減の13万6387台、輸出向けの完全組み立て部品(CKD)が11.5%減の2万5525台。輸出台数(CBUとCKDの合計)は16.7%減の5万2770台だった。


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