【亜州ビジネス編集部】
日本触媒は29日、インドネシアでバイオマス由来の紙おむつ原料などの製造販売を開始したと発表した。主に紙おむつに使用される高吸水性樹脂(SAP)と、塗料や粘着剤の原料として使用されるアクリル酸・アクリル酸エステルを製造販売する。いずれもバイオマス由来の製品であることを証明する国際認証を取得、環境意識の向上で高まる需要の取り込みを図る。
現地子会社の日本触媒インドネシア(NSI)が製造販売する。同認証を取得した製品の製造販売を手掛けるのはベルギー、日本に次いで3カ国目。イスラムの戒律に沿っていることを示すハラル認証も従来通り取得した。ジャワ島西部のバンテン州チレゴンに工場を構えており、昨年にはアクリル酸の年産能力を7割増強している。