【亜州ビジネス編集部】
国内最大の自動車の祭典である「マレーシア・オートショー」が5月21~26日に開かれ、来場者数は前年比17%増の22万3836人に上った。期間中の成約数は2620台、成約見込みは1万3799台で、金額ベースでは過去最高の推定14億リンギ(約467億円)に上るなど、好調な新車市場を反映する盛況ぶりだった。
主催は投資貿易産業省(MITI)傘下のマレーシア自動車・ロボティクス・IoT研究所(MARii)で、首都圏セランゴール州セパンの展示場「マレーシア・アグロ・エクスポジション・パーク・セルダン(MAEPS)」を会場に、200社以上の自動車メーカーや関連企業がブースを設けた。展示車の半分以上が電気自動車(EV)。期間中には新モデル発表が47件、企業間の覚書(MOU)締結が15件あった。
マレーシアの新車販売は2023年に前年比10.9%増の79万9731台と過去最高を記録し、21年ぶりにタイを抜き東南アジアではインドネシアに次ぐ規模となった。ザフルル・アブドゥル・アジズ投資貿易産業相は、域内2位の市場としてとりわけEV普及を促進する強固な基盤を持っていると述べている。