【タイ】4月の新車販売4.7万台、2年8カ月ぶり低水準

【亜州ビジネス編集部】

タイ国トヨタ自動車(TMT)の5月31日発表によると、2024年4月の国内新車販売台数は前年同月比21.5%減の4万6738台だった。前年同月を下回るのは11カ月連続で、自動車ローンの与信厳格化などで1トンピックアップトラックの大幅減が続くほか、年初まで好調だった電気自動車(EV)も補助金減額で失速している。4月は大型連休があって営業日が少ないこともあり、台数は21年8月以来、2年8カ月ぶりの少なさだった。

ラオス、

車種別の販売では、1トンピックが34.0%減の1万7689台と、16カ月連続の前年割れ。台数は新型コロナウイルスの影響で工場がストップした20年4月以来の少なさとなる。乗用車は14.4%減と、3カ月連続のマイナスだった。一方、商用車に含まれるスポーツ多目的車(SUV)は6.7%増の9790台で、トヨタが販売を大きく伸ばした。EVの販売台数は4.0%減の4282台となり、新車販売に占める割合は前月から横ばいの9.2%。1月に補助金減額前の駆け込み需要で販売を大きく伸ばしたが、その後は失速している。

メーカー別の販売では、EVを中心とする中国系9社のシェアが10.1%と、1月の19.9%の半分ほどの水準にとどまった。EV最大手の比亜迪(BYD)は前年同期の約半数の897台に減少。23年秋参入の長安汽車が801台を販売し、BYDに迫った。

日系9社は首位トヨタを除く8社が2桁減で、合計の販売台数が22.8%減少。シェアは前年同月を1.3ポイント下回る79.1%に低下した。現地生産の停止を5月に発表したスバルは7割減だった。

1~4月の全体の販売台数は前年同期比23.9%減の21万494台。1トンピックが42.2%減、乗用車が15.2%減。


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