【中国】NEV生産能力に過剰なし、設備稼働率76%=自動車専門家

【亜州ビジネス編集部】

中国の新エネルギー自動車(NEV)生産能力に過剰感は生じていない。設備稼働率は76%前後で推移し、米国とほぼ同水準にある。中国国際貿易促進委員会(CCPIT)自動車業界分会の王侠・会長が6日に語った内容として、中国政府系メディアが伝えた。

NEV購入補助の支給に関し、中国中央政府は2022年末に満了する一方、米国、日本、ドイツはいまだに続けている。にもかかわらず、中国のNEV生産設備稼働率は米国と同水準に落ち着いていると指摘した。

また、乗用車販売に対する海外輸出の比率に関し、ドイツや日本、韓国よりも低く15.9%に過ぎない。中国民族系ブランドNEVの売値についても、海外が国内を大きく上回っていると説明し、(貿易摩擦につながるような)生産過剰や輸出過多などの問題は存在しないはずと総括した。

欧米から中国NEVなどの生産能力過剰が指摘されたことに反論した格好。中国の自動車専門家として、王会長は生産過剰の懸念を打ち消そうとしている。NEV増産を通じ、世界の環境負荷低減にも貢献してきたと力説した。


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