【亜州ビジネス編集部】
タイ発電公団(EGAT)は4日、発電所での燃料混焼に関して三菱重工業、IHIとそれぞれ覚書(MOU)を交わした。三菱重工とは天然ガス火力発電所での水素混焼に向けた調査・検討を推進。IHIとは、北部の石炭火力発電所でのバイオマス燃料混焼で協力することに基本合意した。
東京で開催された「第6回日タイエネルギー政策対話」で調印をおこなった。三菱重工との水素混焼では、まず来年3月までに初期の事業化調査(FS)を実施。三菱重工がEGAT発電所に納入したガスタービンで混焼技術の予備調査を行い、EGATはサプライチェーン(供給網)の構築に向けた計画策定なども進める。EGATは水素混焼率20%を目指している。
一方、IHIとは、北部ランパン県のメーモ石炭火力発電所で木質ペレットの混焼に向けた試験・評価を行う。IHIが持つ技術を活用したい考え。ペレット工場の建設も視野に入れる。