【ベトナム】郵船ロジが欧州向け鉄道輸送、ハノイ発で中越班列利用

【亜州ビジネス編集部】

郵船ロジスティクスは7日、ベトナムと中国を結ぶ定期貨物列車「中越班列」を利用した欧州向け鉄道輸送サービスを開始したと発表した。ハノイ市から中国重慶市まで輸送した後、中欧班列に接続して欧州まで輸送する。所要日数は約27日。紅海の緊張の高まりによるアジア発欧州向けの海上輸送の混乱に対応するため、国際鉄道を利用した輸送サービスを拡充する。

貨物の集荷から輸出入通関、納品先への配送までを一貫して手配し、リアルタイムで貨物の輸送状況も確認できるようにする。欧州側の終着駅であるドイツ西部デュースブルクには自社の大型倉庫を有しており、欧州各都市への配送にも対応する。ホーチミン市発のサービス開始に向けた検証も進めている。

紅海の緊張の高まりを背景にアジア発欧州向けの海上輸送で輸送日数の長期化や運賃の急上昇などの混乱が続いていることから、国際鉄道を利用することで輸送日数の短縮などを図る。喜望峰を経由する迂回(うかい)航路と比較して所要日数を18日ほど短縮できるという。

同社は昨年、「中老鉄路(中国ラオス鉄道)」を利用した東南アジア発欧州向け鉄道輸送サービスも開始している。


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