【亜州ビジネス編集部】
プラチャーチャート・トゥラキットの17日付報道によると、電気自動車(EV)中国最大手の比亜迪(BYD)は、東部ラヨーン県に建設したEVなどの工場を来月4日に開所する。同社初の海外乗用車工場で、タイ国内向けに出荷するほか、東南アジアや欧州への右ハンドル車の輸出拠点としても活用する方針。まずタイで昨年から輸入販売する小型EV「ドルフィン(海豚)」を生産する。
工場はWHAラヨーン36工業団地に立地し、昨年3月に着工した。年産能力は15万台で、EVとプラグインハイブリッド車(PHV)を生産する。工場への投資額は179億バーツ。2022年に投資委員会(BOI)の認可を得た。
同日は開所式を開催すると共に、同社として累計生産800万台目となる車両をラヨーン工場でラインオフし、生産800万台の記念式典も行うという。
BYDは22年11月に小型スポーツ多目的車(SUV)タイプのEV「ATTO3(元プラス)」を発売してタイ市場に参入。23年はEVを3万432台販売し、エンジン車も含む国内新車市場でシェア3.9%の5位に入った。ポンプラパー財閥系のレバー・オートモーティブが販売代理店を務める。