【タイ】サイバーセキュリティー市場、3年で43%成長へ

【亜州ビジネス編集部】

国営クルンタイ銀行系シンクタンクのクルンタイ・コンパスは、国内サイバーセキュリティー市場(総売上高)が2025年に63億バーツ規模となり、22年の44億バーツから43%成長するとの予測を明らかにした。東部の経済特別区「東部経済回廊(EEC)」を中心にデジタル化が進展し、クラウドサービスの利用が広がる中、サイバー犯罪対策の需要が増えるとみている。18日付クルンテープ・トゥラキットなどが伝えた。

特に電子や自動車、石油化学などの業種で、生産を効率化するためのIoT(モノのインターネット)技術の導入が増加傾向にあり、ネットワークセキュリティーやデータセキュリティー、クラウドセキュリティーなどの需要が高まると見込む。米アマゾン傘下でクラウドサービスを提供するアマゾン・ウェブ・サービス(AWS)や、インドのデータセンター(DC)事業会社CtrlSデータセンターズなどが大規模なデータセンターの建設を計画していることも追い風になるとみている。

クルンタイ・コンパスは一方、サイバーセキュリティー事業者に対して、より高い信頼性を得るため、情報セキュリティー管理に関する国際規格「ISO/IEC 27001:2013」を取得したシステムを選定して販売すべきと提言した。


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