【亜州ビジネス編集部】
政府は、国産車メーカーに対して特別消費税(SCT)の納税期限を最大6カ月遅らせると発表した。新車市場低迷で自動車メーカーが困難に陥る中、支援策を講じるもので、2020年以降で同様の措置は5度目となる。ベトナム・インベストメント・レビューが18日付で伝えた。
今年5~9月が支払い期限のSCTについて、11月20日に期限を延ばす。SCTは、9座席以下の乗用車には車体価格の45~60%、10~24座席のバスには10~30%、電気自動車(EV)には1~15%を課税。政府は昨年、同様の措置で総額8兆1000億ドン(約502億円)のSCT支払いの期限を延長した。
なお政府は、21年以降に3度にわたって国産車の自動車登録料を半額化したが、昨年末に終了。ただファム・ミン・チン首相は今年4月、新車販売が振るわないことから再び優遇措置を打ち出す方針を示している。