【亜州ビジネス編集部】
日産自動車はこのほど、江蘇省常州市の乗用車工場を閉鎖したことを明らかにした。東風汽車集団との合弁工場で、主にSUVを生産していた。同工場の年産能力は約13万台で、日産の中国での生産能力(約160万台)の8%に相当する規模という。中国メディアのIT之家が23日、日本での報道を引用する形で伝えた。
常州工場は2020年に生産を開始。稼働から4年での閉鎖となった。中国では新エネルギー自動車(NEV)の価格競争が激化するなか、日系メーカーの苦戦が目立っている。
東風汽車集団が先ごろ発表した月次統計によると、東風日産(東風インフィニティ・啓辰を含む)の販売台数は今年1~5月に前年同期比6.26%増の5万9350台と伸び悩んだ。また、鄭州日産の販売台数は28.28%減の2447台に落ち込んでいる。