【タイ】東洋エンジと素材大手、混合廃プラ油化で共同開発契約

【亜州ビジネス編集部】

東洋エンジニアリングは24日、素材最大手サイアム・セメント(SCC)が持つ混合廃プラスチックの油化技術を商業化するための共同開発契約(JDA)を交わしたと発表した。稼働中の実証プラントの生産能力を増強するなど、技術・ビジネス両面での開発を共同で促進する。

SCCグループのサーキュラープラスが技術を持つ。同社と東洋エンジニアリングは、2022年に商業化の共同検討に向けた基本合意書を締結。両社の技術を用いて設備稼働率の向上などに取り組んできた。今後は新しい反応装置を実証プラントに設置し、来年初頭にも運転を開始して処理能力を高める。

混合廃プラの油化技術では、ポリエチレンやポリプロピレンなど異なる種類が混ざった廃プラからプラ原料のナフサを生産する。サーキュラーの油化技術は、エネルギー消費が少ないうえに環境負荷が小さいという。実証プラントでは、廃プラのリサイクルによって1日当たり1キログラムの化石資源の使用を削減できるとされる。


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