【シンガポール】IHIがSAF生産の試験装置、水素・CO2から合成

【亜州ビジネス編集部】

IHIは24日、シンガポール科学技術研究庁(A*STAR)と共同で進めている持続可能な航空燃料(SAF)の合成技術の開発で、SAF生産の小規模な試験装置を設置すると発表した。二酸化炭素(CO2)と水素からSAFの原料となる液体炭化水素を合成するもので、9月までにA*STAR傘下機関の敷地内に装置を設置。開発を次のステージに進める。

IHIは、A*STAR傘下の化学・エネルギー・環境持続可能性研究所(ISCE2)と2022年からSAF合成技術の開発に取り組んでいる。試験装置は同研究所の敷地内に設置し、1日当たり100キログラムのCO2を注入する小規模の試験を年内に開始。合成に使う触媒の性能や耐久性の評価などを行い、触媒開発や効率の良いプロセスの構築につなげる。反応器の開発も推進し、早期の商用化を目指す。

IHIとISCE2は22年にSAF合成の新たな触媒を開発し、これまでの試験で世界最高レベルの性能を持つことを確認したという。


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