【亜州ビジネス編集部】
三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)は26日、大手財閥チャロン・ポカパン(CP)グループ傘下の電子決済大手、アセンドマネーに1億9500万米ドルを出資すると発表した。アセンドが手掛ける電子決済やオンライン融資などのサービスで連携し、現地のデジタル金融の成長を取り込む。
このほど出資関連契約を交わした。MUFGは出資を通じて、現地子会社で商業銀行大手のアユタヤ銀行(BAY)とアセンドの協働も視野に、銀行口座を持たない低所得層らへの顧客基盤拡大や、デジタル技術に関する知見の蓄積などを進める。
アセンドは電子決済の「トゥルーマネー」サービスを提供。CPグループが運営する携帯電話サービスやコンビニエンスストア「セブン―イレブン」などの顧客基盤を活用し、3000万人のアクティブユーザーを擁する。同社にはCPグループのほか、中国の阿里巴巴集団(アリババ・グループ・ホールディング)傘下の金融会社、マ蟻集団(アント・グループ)と、米国の投資会社も出資している。