【亜州ビジネス編集部】
アイカ工業は24日、バンコク南郊のサムットプラカーン県プラサムットチェーディー郡の工場を増強すると発表した。7480万バーツを投じて生産ラインを増設し、「高機能ホットメルト形シール材」と呼ばれる環境に優しい製品の生産能力を引き上げる。アジア圏で自動車ヘッドランプ用の需要が伸びているためで、中国工場の増強と合わせて生産能力を倍増させる。
サムットプラカンでは、現地法人のアイカタイケミカルが来年5月に工場拡張・ライン増設の工事を開始する予定。同年11月にも稼働させる。また、中国では約3億9000万円を投じてラインと倉庫を増設する計画で、来年7月の稼働開始を予定する。
アイカタイケミカルは工業用接着剤・樹脂や繊維板用樹脂、可塑剤を生産。アイカ工業は2018年に株式60%を取得し、21年に完全子会社化した。