【亜州ビジネス編集部】
東急は6月28日、大手財閥サハ・グループと合弁を組み、バンコク都内でサービスアパートを開発すると発表した。地上28階建て、154室で、2027年の開業を予定。都心から南に10キロメートルほどのラマ3世通りエリアにあるサハの再開発事業 「キングスクエア」 に立地する。
「デュシットスイーツキングスクエアバンコク」を開発する。客室は70平方メートル以上が中心で、一部はホテルとして利用できるようにする方針。東急が35%、サハが65%出資する合弁会社キングスクエアスイートを通じて開発し、地場ホテル大手のデュシット・インターナショナルに運営を委託する。
東急は一方、サハと別の合弁会社を新設し、キングスクエア一帯の不動産管理に乗り出す。同事業内の住宅や商業施設などの不動産管理、外構管理を担うほか、近郊でサハが開発するオフィスビル「キングブリッジタワー」や鉄道駅を結ぶシャトルバスの運行を始めとしたエリアマネジメントを行う計画。合弁会社はサハが51%、東急が49%を出資し、8月にも設立する。
キングスクエアは敷地面積約14万平方メートル。20年9月に開校した英系インターナショナルスクールが立地する。来年には商業施設、26年には東急とサハが共同開発するコンドミニアム(分譲マンション)「キングスクエアレジデンス」がそれぞれ開業を予定する。