【亜州ビジネス編集部】
政府は6月30日、同日付で終了が予定されていた付加価値税(VAT)減税措置を今年末まで延長する政令72号(72/2024/ND-CP)を公布した。もともと消費喚起や企業の生産コスト軽減に向けて昨年7月に打ち出した措置で、今年1月に続き2度目の半年延長となる。政府公式サイトが伝えた。
前日の国会で延長が審議され、95%の賛成率で可決していた。これにより7月1日から12月31日まで引き続き、金融や通信、不動産、化学製品など一部の商品・サービスを除いてVAT税率が本来の10%から8%に下げられる。また売上高に対する割合でVAT納税額を計算する個人事業主などの事業者については、20%減税される。
サイゴンタイムズによると、今回の減税延長により今年下半期に税収が24兆ドン(約1518億円)減る見通し。ただ需要拡大によりその他の税収・行政サービス料金などの徴収拡大が見込まれるほか、政府が対策を講じ、財政に大きな影響が及ばないよう対処する。