【亜州ビジネス編集部】
中国で上汽フォルクスワーゲン(上汽VW)、キャデラック、テスラといった自動車ブランドがこのにところ、新エネルギー車(NEV)を新車で販売後、一定期間内の高価買い取りを保証するプランを打ち出している。背景には、国内の消費者に「EVは中古車として売る際に値段が下がりやすい」といったイメージが強く、新車販売台数に影響している状況がある。北京日報が2日付で伝えた。
報道によると、上汽VWは今年4月下旬、「ID.」シリーズのEVについて、一定の走行距離内で新車から3年間乗った後の車両を既存価格の6割で買い取るプランを導入した。キャデラック、テスラもそれぞれに条件を設けながら、高価買い取りを保証している。
EVの普及に伴って、中国では値下げ競争が激化している。さらにEVは中古車として売却する際に駆動用バッテリーの劣化問題などから新車と比べ、値下がり幅が大きいとのイメージが強い。
中古車売買サイトの瓜子二手車によると、新車から2年間乗ったNEVの平均価値は半減しており、値下がり幅は高級車ほど大きいとされる。