【亜州ビジネス編集部】
日揮は2日、セメント最大手のサイアム・セメント(SCC)グループから、セメント工場の排ガスに含まれる二酸化炭素(CO2)を分離回収・利用する「CCU」設備に関する事前事業化調査を受注したと発表した。CO2が大気に放出される前に回収し、化学製品に転換する設備の建設に向けて、技術や経済性などを検討。将来のEPC(設計・調達・建設)受注に向けて事業化を支援する。
セメントの生産過程では大量のCO2を排出するため、排出削減が喫緊の課題になっているという。今回受注した調査では、CCU技術のライセンス提供者や、CO2回収設備や化学工場の生産能力、経済性などについて検討する。