【亜州ビジネス編集部】
業界団体のタイプリント基板協会(THPCA)は、海外プリント基板(PCB)メーカーによるタイへの投資が増えており、PCB世界市場でタイのシェアが現在の4%から近く10%に上昇するとの見方を示した。タイ投資委員会(BOI)から投資認可を取得済みの50社が生産を開始した後に10%に達する見通しという。11日付プーチャッカーンなどがピタン会長の話として伝えた。
投資委のナリット長官によると、同委員会によるPCB・プリント基板アセンブリー(PCBA)事業の投資認可額は2023年に1008億6000万バーツに拡大。21年の156億バーツ、22年の159億バーツを大きく上回った。
24年1~5月も中国や台湾、日本などの27件の事業を認可し、認可額は5カ月間で360億4000万バーツに達している。
THPCAと投資委は、香港線路板協会(HKPCA)も含む3者共同で今月24~26日にPCB関連の展示会「タイ電子回路アジア2024」をバンコクで開催する。200社以上が出展し、3000人以上が来場する見通し。取引額は200億バーツを超えると見込む。会場はバンコク東部の展示会場「バンコク・インターナショナル・トレード&エキシビション・センター(BITEC)」。