【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2029年の高齢者(60歳以上)による消費額が2兆2000億バーツに拡大するとの予測を発表した。24~29年の年平均成長率は5.3%に加速する見通し。高齢化の進展に伴い、高齢者向けの事業が恩恵を受けるとみている。
24年の高齢者による消費額は前年比3.8%増の1兆7000億バーツと予測した。ひとり暮らしの高齢者が増加傾向にある中、健康志向の食品・飲料や、ヘルスケア、スマートホーム設備、ペット関連などへの消費が拡大すると見込む。高齢者の人口は29年に1800万人となり、現在の1400万人から増加するとみている。
KRCは29年にタイが超高齢社会に突入すると予測している。人口に占める65歳以上の割合が21%を超えた社会が「超高齢社会」と定義される。