【亜州ビジネス編集部】
マレーシア自動車協会(MAA)が発表した2024年上半期の国内新車販売台数は、前年同期比6.6%増の39万296台だった。小型乗用車やエコカーの需要が旺盛で、通年で過去最高だった23年のペースを上回った。こうした中でMAAは24年の年間販売予測を従来の74万台から76万5000台に上方修正した。各紙が16日付で伝えた。
車種別では、乗用車が9.2%増の35万6859台、商用車が15.3%減の3万3437台だった。電気自動車(EV)は112.3%増の6617台と好調。ハイブリッド車(HV)は1万5884台で、23年の年間販売台数の約56%に上った。
ブランド別では、国民車プロドゥアが前年同期比17.4%増の16万9849台でトップ。シェアは43.5%で4.0ポイント伸ばした。これに同プロトンが5.2%減の7万2088台(シェア18.5%)で続き、国民車メーカー2社でシェア6割強を占めた。3位のトヨタは4.5%減の4万5962台で、これにホンダ、マツダ、三菱自動車の日本勢が続いた。
一方、上半期の国内生産台数は39万2052台。前年同期を8.1%上回った。
MAAは上半期の好調な結果を受け、24年の年間予測を76万5000台へ3.4%上方修正した。過去最高を記録した23年の79万9731台を4.3%下回るものの、従来の想定を超える好調さが続くと見込む。24年は4~5%の国内総生産(GDP)成長率が見込まれ、金融・労働市場が安定する中、Aセグメントの乗用車を中心に受注残が多く、EVなどのエコカー需要が堅調。新モデルの相次ぐ発売も販売を底上げするとみている。