【亜州ビジネス編集部】
カシコン銀行傘下の総合研究所カシコン・リサーチ・センター(KRC)は、2024年の国内タクシー新車登録台数に占める電気自動車(EV)の割合が49%となり、前年(14%)から大きく上昇するとの予測を発表した。天然ガス自動車(NGV)タクシーなどと比べて燃料コストが安い上、EV充電所の数が増えていることなどを追い風に、普及が拡大するとみている。
バンコク都内のEVタクシーの累計登録台数は3300台に増えると予測した。6月末は1211台、前年末は474台だった。
一方、液化石油ガス(LPG)を燃料とするタクシーの割合は前年の53%から35%に、NGVタクシーは31%から15%にそれぞれ低下するとみている。ガス価格が上昇する中、ガス充てん所の数が減少傾向にあることも、EVに切り替える要因になっているとKRCは指摘した。
タクシー所有者の1日当たりコストは、EVタクシーが469バーツ、NGVタクシーが945~1028バーツ、LPGタクシーが1040バーツと推計。EVタクシーは一般家庭の電気料金で充電ができ、コストを大幅に削減できると説明した。